大学病院での検査と説明を受けてからしばらくして、私たち家族は神奈川県への転勤が決まりました。まったく土地勘のない場所で、また一から病院を探さなくてはいけない状況に。しかも今回は、ただ受診するだけではなく、場合によっては子宮全摘という大きな決断につながるかもしれない。そう思うと、どこでもいいというわけにはいかず、信頼できる病院を慎重に選びたい気持ちが強くありました。
まずはネットで口コミを調べ、通いやすい場所にあること、婦人科に女医さんがいること、総合病院であることなど、自分が安心して通える条件をひとつずつ確認していきました。知らない土地で病院を探すのは想像以上に大変でしたが、ようやく「ここなら」と思える病院を見つけ、前の病院に紹介状を書いてもらうことにしました。
そして迎えた紹介先での初めての診察の日。 これまで受診してきた婦人科はすべて男性医師だったので、今回は女性の先生というだけで少し気持ちが軽くなりました。初めての場所で緊張していた私に、先生は落ち着いた声で丁寧に話を聞いてくれました。
大学病院で受けた検査のこと、ナボット嚢胞とLEGHの違いが結局よく分からないまま不安が残っていること、そして「子宮全摘も選択肢」と言われた衝撃がまだ消えていないこと。今後どうしたらいいのか分からず、気持ちが宙ぶらりんになっていることも正直に伝えました。
先生は紹介状と検査結果を確認しながら、ゆっくりと状況を整理してくれました。 そして、私がずっと気になっていた 「ナボット嚢胞」と「LEGH」の違い を、初めて分かりやすく説明してくれたのです。
🩺 ナボット嚢胞とLEGHの違い(先生の説明を元にまとめ)
● ナボット嚢胞
- 子宮頸部の表面にできる ごく一般的な“水ぶくれ”のような嚢胞
- 多くの女性に見られ、通常は 良性で問題にならない
- 大きくなったり数が多くても、基本的には治療不要
- 不正出血や痛みの原因になることはほとんどない
● LEGH(子宮頸部腺過形成)
- 子宮頸部の 腺組織が過剰に増える状態
- MRIで「粒々が集まったような像」になることが多い
- 良性のことが多いが、一部が悪性へ進行する可能性があるとされる
- ナボット嚢胞と見た目が似ているため、画像だけでは区別が難しい
- 確定診断には「深い部分の細胞を採取する生検」が必要
先生は、大学病院での検査結果を踏まえて 「ほとんどが良性である場合が多いのですが、まれに悪性のこともある。sabooさんの場合は少し派手なので通常よりも悪性の可能性、悪性になる可能性は高くなります」 と説明してくれました。
大学病院では「悪性は出ていないが断定できない」「全摘しないならできることはない」と言われ、心が置き去りになったままでした。しかし新しい先生は、曖昧な部分を丁寧に言葉にしてくれたことで、ようやく自分の状況を理解できたような気がしました。
転勤という環境の変化の中で、また一から病院を探し、紹介状を持って新しい場所へ行くというのは簡単なことではありませんでした。でも、この新しい婦人科での初診は、私にとって大きな安心につながる一歩になりました。


コメント