✏️ 手術を決意するまでのこと③:始まった治療と、整うようで整わないリズムはこちらから
手術を決意するまでの記録の続きです。
紹介状を持って向かった大きな病院での検査と、その結果に向き合った日のことを書いています。
紹介状を受け取り、指定された大学病院へ向かいました。
迷子になりそうなほど広くて大きな総合病院。 慣れない場所の空気と、これから何を言われるのか分からない不安で、待合室ではずっと緊張していました。
順番が来て診察室へ。
紹介状である程度把握しているはずですが、改めて症状を説明しました。 医師からは、 「細胞を取って調べる検査」「MRIでの画像診断」「血液検査」 この3つを総合的に判断するとのこと。
まずは細胞を取る検査から。 これが本当に、想像を超える痛みでした。
子宮頸がん検診は何度も受けたことがあるけれど、 比べものにならないほどの強い痛み。 奥のほうの細胞を取る必要があるらしく、時間もとても長く感じました。 「力を抜いてくださいね」と言われても、そんなの無理だと思うほど。
終わったあとも痛みが続き、涙が止まりませんでした。
いい大人なのに、恥ずかしいし情けないし、気持ちがぐちゃぐちゃでした。 結局すぐには歩けず、その後の血液検査は看護師さんが車いすを用意してくれました。 (大きい病院なので採血場所まで距離があること、混んでいて座れない可能性があることを気遣ってくれたのです。本当にありがたかった。)
MRIは予約が必要なため後日。 造影剤を使う検査でした。 注射が苦手で、点滴もほとんど経験がない私はど緊張。 でもスタッフさんがとても優しく声をかけてくれて、少し安心できました。 心配していた副作用も特になく、無事に終えることができました。
そして、結果が出たころに再度受診。
血液検査は問題なし。 MRIでは、やはり“よくあるナボット嚢胞”よりも数が多く、 水ぶくれのような腫瘤が粒々と集まっていて、直径は約3センチほど。
医師は続けて説明しました。
「悪性の場合はコスモスの花のような形に見えることが多い。でもあなたの場合はその形ではない。ただし、必ずしもその形だけが悪性というわけではない。」
だからこそ、生検の結果が診断に必要だったのですが—— あれほど痛い思いをしたのに、 「うまく取れていなかったみたいです」 と言われたのです。
その瞬間、胸の奥がズキッと痛むような感覚がありました。 あの痛みは何だったのか。 また同じ検査をしなくてはいけないのか。 不安と疲労が一気に押し寄せてきました。
そして医師からは次の提案がありました。
「麻酔をかけて、しっかり細胞を取って検査しましょう。」
麻酔と聞いて、私は最初、歯医者の麻酔のようなものを想像しました。 「麻酔をかけてできるなら、初めからそうしてほしかった…」 そんな気持ちが一瞬よぎりました。
でも、説明を聞くと全く違いました。
その検査は、 “手術”に分類されるものだということ。
だから、手術前の面談が必要で、 麻酔の種類やリスクの説明、 同意書、保証人欄、たくさんの書類への記入—— 次々と渡される書類に、頭がついていきませんでした。
「え?そんな大ごとなことをするの?」
「ただ細胞を取るだけじゃないの?」
気持ちは混乱しているのに、手続きは淡々と進んでいく。 大きい病院特有の“流れ作業”のようなスピード感に、心がまったく追いつきませんでした。
検査の痛みで心も体も疲れているところに、 突然“手術”という言葉が現実味を帯びて迫ってくる。 その重さに押しつぶされそうで、 病院を出たあともしばらくぼんやりしてしまいました。


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